Blog お知らせ・ブログ

どんどん高くなる光熱費

電気代って年々高くなってるな・・・、

なんて思っている方が多いのではないでしょうか。

 

実際、電気代は年々上昇しております。

 

その対策として「電力自由化」という対策も取られております。

 

この「電力自由化」は、簡単に言うと、

今まで関西電力とか、中国電力とか、

決まった会社しか販売できなかった電気を、

色んな会社が電気を販売できるようにし、

競争させ、企業努力を促し、電気料金を安くしよう。

というモノです。

 

ですが、日本に先立って電力の自由化を導入しているドイツ、イギリス、アメリカでは、

自由化後そろってどんどん電気料金が値上がりしているという事実があります。

 

なぜ自由化したのに電気代が上がるの?

と多くの方が疑問に思われると思います。

 

これにはいくつかの要因がありますが、

・燃料価格の高沸

・再生可能エネルギー賦課金の値上がり

などが挙げらます。

※詳しく書くと長くなるので、別の機会に。

 

つまり、自由化によって企業努力が生まれ、

電気料金が下げる要素は生まれているが、

それ以上に電気料金が上がる要素の方が大きい。

という事なんですね。

 

日本も他国と変わらず、今後、電気料金の値上がりが加速し、

その結果、もしかしたら10年後には、電気料金が今の倍になっている!?

なんてことも決して非現実的じゃなかったりします・・・

 

こんばんは、

シンプルノート岡山北スタジオの松本です。

 

なので、これからの家づくりにおいては、

初期コストとなる建築費用だけに目を向けるのではなく、

入居後のランニングコストである光熱費にも同時に目を向け、

そのバランスのとれた家づくりをすることが非常に大切です。

 

●光熱費を削減するための2つの方法 

その1:見えない所への投資をケチらない!

 

光熱費を抑えることが出来る家にするために、

欠かせないのが断熱性能です。

 

この性能を数値で表したものがUA値ですが、

一般的な地域では0.87という数値が出ていれば

長期優良住宅の基準はクリアしていることになり、

また0.6という数値よりも低い数値となれば、

ゼロエネルギー住宅(ZEH)の基準をも満たしていることになります。

 

そしてこれからの家づくりでは、ZEHの基準である

0.6をクリアする断熱性能の住まいにすることが望ましいとされています。

 

なので、まずはこのゼロエネルギー住宅の性能基準を満たした住まいを意識していただきたいと思います。

 

決して、初期コストを削減するために、断熱材をケチるようなことはしないこと、

また、見えなくなる所にこそしっかりお金を掛けることを意識していただければと思います。見えなくなるところは、後でやり直すコトが極めて困難になりますので。

 

その2:可能な限り家をコンパクトにする!

 

もう1つ意識していただきたいのは、家を無駄に広くしない!ということです。

単純に面積が広くなれば、それに伴って体積も広くなるわけですからね。

4.5帖のお部屋の空調効率は、6帖のお部屋のそれより、

1.5倍効率的で、1.5倍経済的ですよね。

なので、可能な限り家をコンパクトにすることがランニングコストにおいてもイニシャルコストにおいても重要なコトです。

 

●必要なところは確保しつつ面積をカットする方法

 

そのためには、無駄であると考えられるところをカットすることが

必要不可欠な要素となってきます。

 

例えば、ただ通るだけの通路・・廊下・・

廊下をつくればドアを閉めてしまうようになるので、

家の中に温度差が生じやすくなります。

そしてその結果、トイレ、洗面、お風呂といった水回りが寒くなってしまいヒートショックを引き起こしやすくなります。

 

また、必要以上に部屋を広くつくることも、面積をアップさせる要因となります。

例えば、寝室を10帖つくりたい・・とおっしゃる方がいらっしゃいますが、

もし寝室に置くベッドがダブルベッドだけであれば、

6帖もあればベッドを置いても、まだ充分なスペースを確保することが出来ます。

キングサイズのベッドを置くにしても6帖あれば十分収まります。

ということは4帖は、無駄なスペースということになります。

それをカットすることが出来れば、

初期コストとなる建築費を80万円ほどカットすることが出来るし、

ランニングコストとなる光熱費も、2/3カット出来ることになります。

 

廊下も同じです。廊下を全てカットすることができ、それが4帖だとしたら

同じように80万円ほどの初期コストがカット出来るし、

何十年と暮らして行く今後の生活で考えれば、ランニングコストとなる光熱費は、

部屋の広さをカットする以上に大幅にコストカットすることが出来ることになります。

なぜなら、廊下をなくした間取りをつくることが出来れば、

冷暖房の空気を家全体に循環させやすくなり、

冷暖房のロスを最大限にカットすることが出来るようになるからです。

 

ということで、これからの家づくりでは

見えない所にこそしっかりお金を掛けつつ、

無駄を削り可能な限りコンパクトにすること、

この2つを意識するようにしていただければと思います。

 

これが、家づくりにかかるイニシャルコストとランニングコストを最大限に抑え、

家に対する負担を減らしてより豊かで楽しいライフスタイルを

実現出来るようになる最大の秘訣ですから!