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ほとんどの家がアパートより住みづらいという事実

子供の成長とともに部屋や収納が足りなくなったり、

音のことを気にしなければいけなくなったりするのが

賃貸アパートならではの欠点なのですが、

 

洗濯物を干す、取り込む、片付ける、という一連の動作が楽に出来る。

ワンフロアなので、家事動線も短くなり、子供にも目が届く。

窓が少なく、お隣さんとも接しているため、家の中がそれほど寒くないし暖房も効きやすい。

 

上記のような良さを持ち合わせているのもまた賃貸アパートなので、

家づくりをする時には、この良さをぜひとも取り入れたいところです。

 

しかしながら、実際は多くの住まいが、

その良さを全てかき消してしまっています・・・

 

こんばんは、

シンプルノート岡山北スタジオの松本です。

 

というのも、多くの方が2階ありきで家を考えてしまうからです。

 

また、坪単価のみで家の価格を判断しようとしている方も数多くいらっしゃいますが、

家の価格を坪単価のみで判断してしまうと、

どうしても2階の面積が大きい家をつくってしまうことになるので、

(面積が多きくなるほど坪単価は安くなるので)

予算次第では、驚異的に住みづらい家をつくってしまいます。 

 

●せっかく建てたのに住みづらい家とは??

 

実際に建っている家のほとんどが、

ずっとカーテンが閉めっぱなしになっています。

というのも、外から家の中が丸見になってしまうからです。

そしてこの現象は、特に考えず、普通に家を建ててしまうと、

100%起こってしまう事実です。

これでは、家の中は暗くなるし、風通しは悪くなってしまうし、

なんのために10数万円を掛けて窓をつくったのやら・・・という感じになってしまいます。

 

●2階のベランダで洗濯物を干さなければいけない家

 

たとえキッチンと洗面脱衣を最短で行き来出来る家事動線をつくったとしても、

干す場所までの距離が長いと、

全く意味がないと言っても過言ではありません・・・

濡れた洗濯物を運ぶのは重いので余計大変ですしね。

 

しかも、子供部屋を2階につくることが現在は当たり前になっていますが、

子供が小さいうちは、自分の部屋なんて全く使いません。

建てても10年前後はただの物置か、

雨の日の室内洗濯干場になるのが関の山です。

 

となれば、取り込んだ洗濯物をたたんだら、

再び1階に下ろしてこないといけなくなります。

 

つまり、家事と育児と仕事を両立するのが当たり前の時代、

少しでも家事の時間短縮をしたいのに、

わざわざ余計に手間のかかる家事動線をつくりあげてしまうのが、

この2階ベランダで洗濯物を干さなければいけない家です。

 

●必要な場所に収納が少ない家

 

2階建て住宅で、かつ子供部屋を2階につくってしまった場合、

1階に相当大きな収納スペースをつくっていないと、

子供たちの荷物やおもちゃでLDKがごった返すようになります。

そして、それは子供たちが自分の部屋を使ってくれるようになる中学生ぐらいまで、

確実にずっと続くことになります。

 

リビング付近には、子供たちのモノが常時溢れているのはもちろん、

それを解決するために収納家具を置いとしても、

その程度では何の役にも立たなかったりします。

わざわざ、リビングが狭くなるような家具を置いたにもかかわらずです。

 

それどころか、本来食事をとるはずだったダイニングテーブルの上も、

書類や子供たちのモノでごった返し、ダイニングチェアーはいつの間にか、

子供たちの普段着やご主人の仕事着のハンガー代わりになってしまい、

リビングのテーブルで食事をするハメになります。

 

しかも、せっかくお洒落につくった対面キッチンのカウンターも、

手紙やら薬やら食器やらが陳列され、

ただの雑然とした汚いモノ置き棚になってしまいます。

 

●アパートの良さも活かした住みやすい家にするために

 

せっかく建てた家を、

わざわざこのような住みづらそうな状況にしてしまわないためにも、

家を2階ありきで考えないようにしていただければと思います。

 

家の基本は、平屋から始まります(もちろん、2階がほしい方には2階建ての提案をしますよ)。

敷地が許すなら、1階だけで全て完結すれば、洗濯の作業も楽になるし、

1階の収納不足で片付けや整理整頓に困ることもないし、

家の中の温度差も出来にくくなります。

また、将来もずっと暮らしやすい住まいにもなることでしょう。

 

この考え方を基本にして、どうしても敷地に入らなかった場合、

入らなかったスペースを2階に配置する。これでいいのではないでしょうか?

 

無駄に土地を余らせたところで、

余った土地にも土地代金は掛かりますし、

外構費用も余分に掛かりますし、

大変は草抜きの面積も増えちゃいます。

 

ただ、単に平屋にすればいいというわけではありません。

もちろん、それには間違いなくアイデアと工夫が必要になります。

 

それが設計の秘訣なのですが、

そのような住まいにご興味を持ってくださったなら、

一度弊社の住まいを見に来ていただければと思います。

明るくてカッコ良くて、本当に住みやすい家をご覧いただけるはずです!